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就任2年目の新年度をむかえて・・・

会長:村松俊夫

 2017年4月1日をもって「日本基礎造形学会」の新しい執行部が発足いたしました。新会長として、また新理事会を代表してご挨拶を申し上げます。
 新緑がまばゆい季節となりました。会員の皆様におかれましては、益々ご活躍のことと拝察いたします。現行の理事会体制による運営も、何とか大過なく丸一年を迎えることができました。これもひとえに、会員の皆様のご理解とご協力によるものと心より感謝を申し上げます。
 近年、前会長後藤雅宣先生が導入した、学会誌編集、顕彰、渉外、事業企画、組織整備といった運営上の諸作業をそれぞれ独立した委員会によって遂行するという方法も定着してまいりました。以前は、その業務を任された担当理事お一人が、主導的にそれぞれの仕事を担うという方法であったわけですが、さまざまな案件に関する困難が、担当理事お一人に背負わされる傾向が否めませんでした。
 現在は、委員長である理事、実務をつかさどる担当理事、補佐にあたる理事、加えて一般会員から選出された複数の委員で委員会を構成していただき、それぞれの委員長のもと、チームとして作業をおこなっていくという方法をとっております。徐々にではありますが、この方法による利点や課題も明確化してきていますので、各案件に対する処理状況や透明性を理事会全体に保ちつつ、本年度はこの方法の利点を確実に押し進めていきたいと思います。
 今回予算節約のため、この会報でご報告する平成29年度第4回理事会は、「チャットワークス」というWeb会議でおこないました。これまで「スカイプ」などを介して同時刻で実施する遠距離会議を試みてきましたが、時間と距離に制約を受けることなく議論できるのでたいへん便利なものでした。ただ、どうしても“何時でも何処でも参加できる”という性格上、「理事会開催の期間」を十分にとる必要が出てきます。短時間で結論を導きだすためには、瞬時の応対が可能な“一か所に集まって顔を見合わせながらの会議”もよいのかなと感じました。
 さて、今年の第29回日本基礎造形学会大会は、文教大学(埼玉県越谷市)にて9月8日(土)・9日(日)に開催されます。実行委員会(久保村里正委員長)が組織され、「基礎造形と表現の多様化」というテーマのもと、着々と準備が進められております。大会は、「基礎造形」として自らが考えていることを仲間とともに共有する場であり、自らの作品または研究内容を他者からの視点で確認する重要な機会です。大会に参加すること自体が、「この学会を通して社会とのつながりを持つ」という大きな意義があると考えます。口頭発表・作品発表も含めて多数のご参加をお待ちしております。
  なお、今年度は理事の改選にあたります。前回の改選では、長年務められた理事のうち約半数が入れ替わり、フレッシュな顔ぶれが揃いました。今回も前回と同様に、活躍が期待される方々の選出をお願いいたします。学会活性化のためにも、ぜひとも積極的なご参加・ご協力をお願いいたします。

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