■新しい年を迎えて |
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会長:後藤雅宣
新しい年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
会員の皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年とは打って変わって、連日記録を塗り替える暖かで穏やかな年明けとなりました。この年が、本学会にとって、また会員の皆様にとって、更なる飛躍の年となりますよう祈念いたします。
昨年末の12月に、成田でのアジア基礎造形連合学会大会へのすべての助成金が入金され、残務が完結いたしました。限られた予算を超過することなく無事に開催でき、安堵いたしております。学会会計担当理事、大会会計担当委員はじめ、関係の皆様にここにあらためて御礼申し上げます。
大会のために昼夜を問わずお知恵を提供くださった理事の皆様、休日返上もいとわず関係諸務に遠方よりご尽力くださった実行委員の皆様、当日の運営に快くご協力くださった会員の皆様、精力的に研究成果をご披露くださった多くの会員の皆様方、すべての方々のお力の結晶としての大会であったと、つくづく感慨深く回想いたしております。
前号でも申し上げましたが、大会当日ビジター参加してくれた他学会の幾人かの友人たちが、異口同音に、手際よく大会運営の諸雑務をこなしてくださっていた多くの会員の姿にいたく感激していました。かの大会実行委員会は全国区で組織せざるをえなかったため、十分な打ち合わせができなかった(実行委員会会議は2回しかもてなかった)にもかかわらず、多くの委員や会員が自発的なご判断のもと奮励くださったこと、大会を印象付ける情景として脳裏に深く刻印されております。本当にありがとうございました。
さて、当初より学会運営の要点として、質と、規模と、外部社会との関係性、この三つを挙げさせていただいてきました。三つ目の外部社会との関係性という点では、昨年の大会において造形教育団体と連携できたことや、本学会が大学評価・学位授与機構の認証評価の任を与えられたことなどが挙げられます。今後は、美術・デザインの他団体や、他学会との協働等、積極的に本学会が有する知的資産を有効に発展させていけるような道筋を模索したいものです。
また一つ目の質についてですが、投稿論文や作品集や大会発表で披露される研究のほとんどが、高い資質と可能性を有していることがわかります。しかしながら、それを正当に評価し、更なる高みに発展させ合える組織としての機能の醸成が未だ十分とはいえないのかもしれません。この課題を乗り越えた所に、二つ目の規模の拡大が見えてくるように感じられます。今年は、皆様と知恵を出し合いながら、この課題にも取り組んでいきたいと思います。
皆様とともに、今年の秋田での大会を楽しみにしつつ、それぞれに新しい年の目標を掲げ、充実した一年にしてまいりたいものです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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