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■新体制発足にあたって

会長:藤本修三

 この度の東日本大震災では自然の脅威と現代文明社会の脆さを思い知らされました。本学会も多数の会員がその影響を受けました。3月下旬に神戸で予定していた新旧引き継ぎの理事会も急遽中止せざるを得なくなり、各部門担当の理事間で引き継ぎを行ってもらうという形で新体制が発足しました。旧理事の方々にはこれまで大変お世話になりありがとうございました。
  さて、今年度の日本電子専門学校での第22回新宿大会も、このような状況なので開催日も秋にずれ込む可能性大ですが、8月の国立雲林科技大学(台湾)で行われる2011アジア基礎造形連合学会の方は準備も進んでいる様子です。合わせて多数のご参加よろしくお願いいたします。
これまで定期的に開催する大会での研究発表、基調講演、シンポジュウム、展覧会、エキスカーション等々を通じて培ってきた仲間との絆に加え、昨年日本学術会議協力研究団体として認定されたことは今後の活動に大きな意義があると思っています。今、我々が出来ること、我々がなさねばならないことを一緒に考え、実行していくことが改めて問われていると思います。
  幸いにも本学会には多数の教育者、研究者、アーティスト、デザイナー等々、クリエイティブな人材が豊富です。その豊かな想像力を集結させ展開させることで一つの方向性を導き出せれば、一層個性豊かな学会に成長すると信じています。本年度は学会誌「基礎造形」20号を刊行致します。全学会員が何らかの形で参加し、充実した内容になればよいと思っています。
  皆様方に支えられ今回2期目の会長を任され、学会の発展をより一層思っている次第です。新しく理事になられた方々と共に、今後とも国内外ともに学会活動を活性化し、皆様のご意見を頂きながら無理のない活動を通じ、社会とのつながりを保って行きたいと考えています。ご協力のほどよろしくお願いいたします。


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