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■第21回大会(西宮大会)報告

大会事務局:高澤圭一

 日本基礎造形学会第21回大会は、2010年9月4日、5日を大会期間とし、またその作品展は、先んじて9月1日〜5日の期間、西宮市にある大手前大学「さくら夙川キャンパス」において開催されました。大会への会員参加者数は52名、口頭発表18件、作品発表は国内34点、韓国からは139点でした。
  大会はまず、藤本修三会長、川本皓嗣大手前大学学長の挨拶に続き、新宮晋先生の「基調講演」から始まりました。「基調講演」は一般公開しましたので、150名近くの方が参加され、その内容は先生の考えていられる「理想の町」をテーマに、これまでの主な作品紹介とその作品制作に対する一貫した姿勢が十分に伝わってくるものでした。
  次にアートセンターに場所を移し、荒井俊也先生進行のもと「ギャラリートーク」を開催。一般の方の視聴もありギャラリーが多く、会員の作品解説も一段と熱の入ったものになりました。
  その後、2009年度日本図書館協会建築賞受賞したメディアライブラリーCELLに戻り、日建設計の佐藤教則氏を招き、現場でコンセプト作りから完成に至るまでの詳細な解説をしていただきました。同じ「もの作り」という側面から、その発想方法など大変興味深い内実を知ることができました。以上隙間のない5時間近くの日程をようやく終え、作品展会場での「懇親会」になりました。「懇親会」では、会員作品に囲まれ落合桜さんのピアノとマリンバのデュオが酒の肴でしたが、安藤忠雄氏の建築で、アートに満たされた豊饒な一時を、みんなで和やかに共有したのではないでしょうか。
 2日目9時30分、「口頭発表」が始まりました。発表者を2教室に分け、各9名ずつの発表です。3時間の長い発表時間になりましたが、座長をきっちり務めてくださった穂積穀重、星加民雄、村松俊夫、森竹巳、各先生方にあらためて御礼申し上げます。
昼食後、最後のイベント「総会」の開催です。議長には若手会員から古賀和博先生が選ばれ議事進行をされました。各部署から理事の報告があり、そして来年度大会は、五十嵐淳之先生所属の日本電子専門学校(東京・新宿)で開催されることが発表され、無事閉会いたしました。
この後は、作品発表した方は搬出作業に、そうでない方は帰途に着かれたのですが、西宮大会では初めての夜の「エキスカーション」を15時から開始しました。参加者は15名、まずは県立美術館へ。その後は灘の生一本、酒蔵見学と夕食、そして圧巻は神戸大学で見た大阪湾の夜景です。これは参加された方の心に焼きついたことと思います。

  至らぬ点もあったかと思いますが、できうる限り関西流「おもてなしの心」でお迎えさせていただきました。最後に西宮大会の実行委員の氏名を記してご報告といたします(50音順)。
 柏原範子、岸本吉弘(神戸大学)、北野正治(夙川学院短期大学)、高澤圭一(大手前短期大学)、谷口保文(神戸芸術工科大学)、東浦哲也(関西学院)、藤本修三(神戸芸術工科大学)、山本善一郎(大阪芸術大学)。

※第21回大会会計報告は1月の会報にてお知らせいたします。

nishimiya

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