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■第17回 大会(倉敷大会)を終えて
会長:穂積穀重

 各地から秋の便りが届いております。夏に猛暑が続いた年は紅葉がひときわ映えると申しますが皆様の地域では如何でしょうか。
 成功裡に幕を閉じた倉敷大会から早や2ヶ月、皆様お変わりなくご活躍のことと存じます。
 今年の大会を振り返って印象深いのは、企画のすばらしさです。神戸大学の中山修一先生の基調講演は、英国の造形教育史を軸に基礎造形教育の流れをユニークな視点で捉えたお話で、大変示唆に富むものでした。シンポジウムでは「伝える、育てる」をテーマに、ランドアーティストの大久保氏、伝統工芸家の明珍氏、大原美術館学芸員の柳沢氏がそれぞれの立場と経験に基づいて発言され、多岐にわたった議論も司会の高澤先生によってスマートにまとめられました。
 この他に今大会の特徴として、韓国、中国、台湾、各国地域代表を招待して国際交流が一段と進んだこと、学会各賞のうち「研究奨励賞」が初めて授与されたこと、等が挙げられます。
 徳山先生をはじめ実行委員の皆様には大変お世話になりました。また、すばらしい会場を提供して下さった川崎医療福祉大学殿に深く感謝致します。
 来年の第18回筑波大会は、アジア連合学会と合同の大会となります。韓、中、台各国地域からも多数の参加を得て充実した国際学会となるよう、皆様のご協力も宜しくお願い致します。
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