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■韓国基礎造形学会2006春季学術大会に参加して

東北工業大学:荒井 俊也

 今回の大会は6月10日(土)ソウル特別市から車で30分ほどの城南市にあります景園大学校で開催され、あいにくの雨でしたが100名を越える参加者が集まりました。日本からの招待作家として本学会から私が、基調講演者として筑波大学の五十嵐浩也先生が招待されました。招待作家は他に中国・台湾・シンガポール・マレーシア各1名、韓国3名でした。大会のスケジュールは日本基礎造形学会の大会と同じ形で、午前中に開会式と基調講演、午後に作品展におけるギャラリートークと論文発表、夕方に総会、閉会式、懇親会が行われました。
 基調講演では五十嵐先生が「基礎造形と感性」、台湾の林品章先生が「起訴造形的理性興感性」というタイトルでそれぞれ40分ずつレクチャーしました。私は作品としてブロンズの彫刻を6点搬入しましたが、今回作品の国外持ち出しの難しさを実感しました。当初、空輸で9点のブロンズ彫刻を搬入しようとしましたが見積額40万円、税関関係の書類(カルネ=作品を持ち込んで、また持ち出す証明書で税関審査が免除)1.5万円でした。さらに箱を燻蒸している証明書が必要だったり、重さによって運賃が変わるので箱を作り直したり、いろいろ調べたりやってみましたが、結論として作品数を減らし、手荷物で機内持ち込みによる搬入を選択しました(一人の友人がポーターをしてくれました)。次回はそのまま預けられて運びやすいキャスター付の作品を考えたいものです。
 ソウルの夜は8時でも空が明るく時間を忘れます。パワフルな韓国の大会幹事の方々が連日夜遅くまでお付き合い下さり、大変密度の濃い時間が過ごせました。朴京淳会長はじめ、趙烈先生、幹事の先生方、本当にありがとうございました。

作品展示会場でのテープカット(右から3人目、荒井氏)

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