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■会員の動向

 

<訃報>

元会員の三濱善直先生(元宝塚造形芸術大学教授)が6月25日肺癌による脳腫瘍のため亡くなりました。(享年63歳) 

熊本大会で初めてお会いした藤原洋次郎先生(元宝塚造形芸術大学、現川ア医療福祉大学教授)からお聞きしましたところ、病気と向き合うためにこの春、大学も学会も辞められたようです。以前、宝塚造形芸術大学での大会開催をお願いしたことがありまして、そのことを気にかけていたとも聞きました。いつも丁寧な手紙を下さる先生で、昨年末に頂いた「エコロジカルアート展 三濱善直と宝塚造形芸術大学学生達」というDMが同封されていた手紙には「エコロジカルアートと言えば単に廃棄物を使うリサイクルアートとは違い、空気・水・火や大地等の生態系に視野を広げて、その様々な問題に美術の立場からどう取り組んでどう表現してゆくかという事が重要だと思うのですが、私を含め結局はゴミアートの領域を超越出来かねる状況でございます。その意味では実に不成熟な展覧になろうかと思いますが先生、学生という意識を捨て、同じ美術家の立場で同じ土俵に上がって競い合うつもりでおります。」という先生のアート・教育に対する真摯な姿勢が感じられる文がありました。

心からご冥福をお祈り致します。 (荒井)

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