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■訃報

事務局:荒井 俊也

学会員の足立真三先生が5月15日に徳島県の小学校で講演中に脳内出血で倒れ、5月26日に亡くなりました。

学会からの弔電等は故人の親族から丁重にお断りがあって、代わりに「学会の皆様にお世話になりました。宜しくお伝え下さい」とのお言葉を頂きました。

昨年11月に私が横浜美術館で鋳造のワークショップをした際に基調講演をお願いし、インドの鋳造法に関する貴重で楽しいお話しを聞けたばかりなので、この知らせには大変驚きました。「大学も退職するから、これからは自由に行きたいところに行ける」と話していたのが耳に残ります。足立先生は学会創設前の基礎造形研究会から参加していた方で、朝倉先生についで、また学会の重鎮が亡くなられたことは本当に残念で仕方ありません。
心からご冥福をお祈り致したいと思います。

■足立先生を偲んで
山本 善一郎
本当に突然の訃報に言葉のない状態でした。徳島市で講演中に倒れられたそうです。この3月に大阪芸術大学を定年退職されたばかりでした。以前から血圧が高いとお聞きしていましたが、すこぶる元気そうでしたので、このようなことになるとは思いもよりませんでした。

足立先生はとても美食家で、よくいろいろな所にご一緒させて頂きました。佐渡島にいったこと、隠岐や五島列島のこと、信州の高原、酒と珍味の旅を思い出します。長い間インドを放浪、研究されてきましたから、今頃はきっと、冥土でラム酒片手にインドを旅していることと思います。「1月は正月で酒が飲めるぞ〜♪、酒が飲める飲めるぞ、酒が飲めるぞ♪〜・・・」と唄っていた足立先生。初めてお会いした28年前から今も変わらぬ容貌で、皆から「ムーミン・パパ」の愛称で親しまれておられました。ご冥福をお祈りいたします。

人と集うことが好きだった先生、これから命日の5月には、先生の思い出で酒を飲むことにします。
 
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