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■基礎造形学会第12回大会(東京大会)の御案内

 

■東京大会に向けて/大会実行委員長:近江源太郎

21世紀に入りましても、桜はつつがなく咲きほこり、春もたけなわです。けれども、産業、経済の世界には春めいた話題は乏しく、暗い見通しが多く語られています。世紀末の直前まで50年、日本の経済は右上がりの日々を送ってきました。そのなかで産業界の需要に応じて、造形の教育も拡充を続け、多くの学校に造形系の学部や学科が開設されてまいりました。では、先行き不透明といわれる時代に、造形教育はどうあるべきなのでしょうか。環境問題や福祉の問題には、造形教育も直接的にかかわる部分がありますし、情報化や国際化は組み入れてゆくべきでしょう。 造形に関する生きた教育や研究は、社会の転換を的確に内包してゆく必要があります。基礎造形とて、それは無縁ではありません。むしろ、基礎だからこそ、本質に根ざした右往左往しない視点が求められるのではないでしょうか。さらに進めて、"基礎からの発言"が本学会に課せられていると思うのです。そこで、東京大会では2つの極から基調講演とパネルディスカションとを構成しました。前者は、染色を中心とした作家であり、また長年手仕事の教育に携わってこられた柚木沙弥郎元女子美術大学学長にお願いいたしました。後者は、明日の生活者意識の予測を大きな課題として産業界の第一線で仕事をしておられる、お二人の方をお迎えし、社会が学校に求める教育研究、という視点からもご発言願う予定で現在交渉中です。さらに、作品発表をされる方々にはお一人ごとにギャラリー・トークの時間を設けて、ご発言をいただくことに致しました。最後に私ごとですが、新参会員のうえ、これまであれこれご迷惑をおかけしてきました。反省を込めて精々務めさせていただくつもりでございますので、ご協力賜りますように。日本のみならず、アジア各国の方々の多数のご参加を得て、実り多い大会に致したいと存じます。

◆東京大会の日程
□会 期  2001年9月8日(土)、9日(日)の2日間です。
□会 場  女子美術大学杉並校舎(新宿から地下鉄で約10分)。

できるだけ多くの会員のご参加、とりわけ総会へのご出席をいただき、学会の今後の運営方針を協議したい、そのためには交通至便の地がよい、との本部のご意向があって決まりました。

◇第1日目 9月8日(土)
11:30〜12:30  受付
12:30〜12:45 開会式
13:00〜14:00 基調講演「手仕事とその教育」

講師:柚木 沙弥郎 氏

経歴 1942年東京大学文学部に入学。1946年大原美術館に勤務。1947年同館を退職し、芹沢_介に師事する。1950年から女子美術大学芸術学部に勤務。1953国画会会員となる。1957年ブリュッセル万国博覧会に型染壁紙3点を出品し、銅賞を受賞。服地、壁掛け、のれん等、布地への型染めのほか、染紙、壁紙、ポスター、カレンダー、絵葉書による作品を発表。装幀、イラストレーションも手掛ける。1987年女子美術大学学長となる。1990年第一回宮沢賢治賞を受賞。絵本『魔法のことば』で1996年度国際図書賞を受賞。代表的な染色作家ですが、著書や作品集、絵本などの出版物も多く、国際的に高い評価を得ておられます。    
14:00〜15:30  パネルディスカッション
「社会が明日の基礎造形教育に求めるもの」  
         
        
自動車会社、テキスタイル関連企業の方で計画しております。
15:30〜17:00 ギャラリートーク(1人10分程度)
17:15〜19:30 懇親会
 
◇第2日目 9月9日(日)
10:00〜12:00 口頭発表(質疑応答を含め1人20〜25分)
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:00  ギャラリートーク(1人10分程度)
15:15〜16:15 総会
16:15〜16:30 閉会式
 
* エキスカーションは行いません。なお、基調講演、パネルディスカッションは一般に  公開する予定です。

◆概要集および作品集
口頭発表の概要集は大会第1日に配布致します。
作品集は後日改めて作成し、お送りする予定です。 

 
会員大会参加費 8,000円 学生大会参加費 4,000円
口頭発表費 2,000円 作品発表費 2,000円
一般参加費 2,000円    

* 以上の参加費、発表日は当日大会受付にてお支払いください。
* 外国からの大会参加者は学生会員と同等に扱います。
* 会員以外の方は口頭発表、作品発表はできないものとします。
* 平成13年度までの会費を完納していない会員は口頭発表、作品発表はできないものとします。

◆お申し込み
◇大会申し込み
本会報巻末の大会申し込み用紙に必要事項をご記入のうえ、FAXで5月31日までにお申し込み下さい。

口頭発表、作品発表とも、お1人1件に限定しますが、お1人が口頭発表、作品発表を各1件ご発表されることは可とします。

●口頭発表をされる方へ
発表時間20分、質疑応答5分を予定しておりますが、申し込み件数によって多少変更する可能性があります。
概要集原稿は、前回の会報巻末フォーマットに従ってA4サイズで1枚にまとめ、7月31日までに大会事務局までご郵送ください。E−mailご利用の会員の方はテキスト形式でお送りください。大会事務局はウィンドウズのワードです。
日本語での発表を原則としますが、補助通訳の必要な方は大会事務局に7月30日までにご連絡ください。

●作品発表をされる方へ
本会報巻末の作品票に必要事項を記入の上、7月30日までにお申し込みください。
作品の搬入方法は、8月27日〜9月3日までの期間中に下記宛に郵送ください。
やむを得ず直接搬入の場合は必ずご連絡ください。
尚、梱包は十分に行ってください。また、作品に保険が必要な場合はご自身で掛けてください。

◆その他   
○宿泊施設のご紹介は予定しておりませんが、特にご要望があれば、近隣のホテル等のリストはお送りします。大会申込書の備考欄にその旨ご記入下さい。
○昼食について。第1日目は学内の食堂をご利用いただきますが、第2日目はお申し込みにより弁当を用意させていただきます。第1日目の受付時までにお申し込み下さい。

◆東京大会実行委員会
近江 源太郎(委員長) 小倉 文子(事務局長) 江川 澄子(会計担当)     
仙石 克巳  谷口 秀子(女子美術大学教育事務部長・大会協力者)

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