| ■高松大会を終えて |
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会長:石松丈佳
去る8月23日(土)〜24日(日)、高松市美術館・サンポートホール高松において、日本基礎造形学会第36回香川大会が実施されました。1年以上という長い期間を準備に割いて頂き、大会を成功裏にお導きくださった尹智博大会実行委員長をはじめ、四国だけでなく近隣地区からご協力頂いた大会実行委員の皆様方、全国各地より大会にご参加頂いた皆様に、本会を代表して厚く御礼を申し上げます。
本大会では、一昨年からポスター発表という発表形態も新たに加わり多様な発表形式が用意されていました。本年は口頭発表29件、作品発表43件、ポスター発表4件の発表がありました。
特に、若手研究者の育成という観点から、従前の顕彰に加えて、大会での39才以下の学生会員及び正会員による優秀な発表に対して、「若手研究発表賞」、「若手作品発表賞」を授与するという試みも行われ、「若手研究発表賞」の対象発表が9件、「若手作品発表賞」の対象発表が12件と、多くの若手会員による発表が行われました。
さらに、アジア各国の韓国基礎造形学会や台湾基礎造形学会、天津基礎造形研究会などから合計292件の作品、15件のポスターの発表がありました。発表頂きました皆様には心より感謝を申し上げます。大会参加者は貴重な知見の共有ができ、相互に刺激が得られたのではないかと思います。
最後に、総会では、会費、予算の有効な活用方法についての質問を頂いたのが印象に残っています。質問に対しては、若手会員への顕彰に対するインセンティブなどへの活用案が示され、具体化させ会員増加、会の発展に繋げるよう進めていきたいと考えています。
こうした充実した内容を、2日間という限られた中で完結させることができたのも、大会を統括頂いた大会実行委員会の皆様方のご尽力によるものと確信しています。
本年は、瀬戸内の島の風情と、交通の要所としての都市美の対比が映える高松の大会でしたが、翌2026年の日本基礎造形学会大会は、本年同様初の開催地浜松で行われます。会員の皆様におかれましては、ご研究をお進め頂き、成果をもち寄り、また指導学生もお誘い頂きまして、お目に掛かれることを切に願っております。

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