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■第35回長崎大会 報告

大会実行委員長:織田芳人

 日本基礎造形学会第35回大会が、初めて長崎で8月24日(土)〜25日(日)の2日間、長崎ブリックホールを会場として開催されました。テーマは「暮らしの豊かさと基礎造形 ― 長崎の伝統工芸に息づく造形デザイン」です。
 大会初日の24日(土)は同ホール3Fの国際会議場で13時から開会式を行い、後藤雅宣会長よりご挨拶および来賓のご紹介をいただきました。続いて基調講演として、「長崎凧(ハタ)の継承者、小川暁博氏と「長崎ガラス」の継承者、竹田克人氏のお二人に、「ミニハタ」制作のワークショップも交えて、「長崎の暮らしと造形デザイン」について語っていただきました。
15時から学会初めての試みであるポスターセッション(2名)が行われ、活発な議論が交わされました。15時40分からは会員皆様(45名)の作品が展示された2Fギャラリーで、ギャラリートークが20分毎に3グループに分かれて実施されました。これも初めての試みでしたが、さまざまな作品の前で積極的な意見交換がなされていました。
 18時から会場を稲佐山観光ホテルへ移して、懇親会が開かれました。来賓の韓国基礎造形学会Um会長よりご挨拶をいただき、歌もご披露していただきました。恒例の三枝孝司副実行委員長と岡本明久実行委員による歌謡ショーもあり、中国伝統の「変面ショー」も楽しんでいただきました。会員同士の交流が盛んに行われた充実した懇親会になったと思います。




 大会二日目の25日(日)は同ホール3Fに口頭発表(27名)の会場として3室を設けて、和田直人先生、奥村和則先生および井上龍彦先生に座長をお願いいたしました。9時20分から各会場で研究発表が行われ、学会にふさわしい熱心な質疑応答がなされました。



 14時10分から総会および表彰式が行われました。総会では、松井祐先生が議長に選出されて、会計監査報告、予算案、会則の一部改正が審議され、学会誌「基礎造形033」の進捗状況等が報告されました。表彰式では、石野眞先生に学会賞、石美男先生に研究奨励賞が贈られました。初めての試みとして設けられた若手研究発表賞が中尾泰斗先生と所承太朗氏、若手作品発表賞が田嶋美雪先生に贈られました。
 本大会は参加者72名(韓国基礎造形学会から4名)、ポスター発表者2名、作品発表者45名、口頭発表者27名と多くの会員のご参加をいただき、海外からは作品発表328点、ポスター発表18点の参加もいただきました。活気ある大会になったことと思われます。長崎在住の会員は3名だけですが、九州産業大学、中村学園大学、等の多くの先生方からご協力、ご支援を得て、何とか無事に終えることができました。心より感謝申し上げます。また、北海道教育大学の花輪大輔先生と李知恩先生には、韓国基礎造形学会からの来賓の方々の送迎や歓待で大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。

[長崎大会実行委員 ※敬称略]
大会実行委員長 :織田 芳人(長崎女子短期大学)
大会副実行委員長:三枝 孝司(九州産業大学)
大会事務局   :山中 慶子(長崎女子短期大学)・森下 慎也(九州産業大学造形短期大学部)
概要集編集   :岡本 明久(九州産業大学)
ポスターデザイン:北野 光子(九州産業大学)
作品発表運用  :古賀 和博(中村学園大学短期大学部)・鷲崎 公彦(岩国短期大学)
海外団体対応  :金度亨(九州産業大学)・金尾勁(九州産業大学)
各種大会運用  :久保村 里正(文教大学)・真島 猛 ・石橋 佑一郎 ・新 啓太郎(九州産業大学)
         久松 薫(中村学園大学短期大学部)・渡邉 有美(中村学園大学)・金子 照之(長崎県立大学)

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