■第29回埼玉大会 報告 |
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大会実行委員長:久保村里正
日本基礎造形学会第29回埼玉大会が、越谷市教育委員会の後援をうけ、2018年9月8日(土)〜9日(日)の2日間にかけて、文教大学越谷キャンパスにて開催されました。今回の大会は「基礎造形と表現の多様化」をテーマに、基調講演ではメディアアーティスト・絵本作家の岩井俊雄先生を講演者に、またシンポジウムは文教大学名誉教授の中川素子先生をゲストシンポジストとしてお招きしました。
大会初日の9月8日(土)は、文教大学越谷キャンパス12号館12101教室をメイン会場として、13時より開会式を行い、村松俊夫会長と文教大学副学長阿川修三先生より、それぞれご挨拶を頂きました。そして13時からは「メディアアートの表現」をテーマに、メディアアートから絵本へと表現の媒体を移していった岩井先生の仕事とその表現について、映像を交えた基調講演が行われました。続いて14時50分からは、本学会会員の和田直人先生をコーディネーターに、岩井俊雄先生と中川素子先生をゲストシンポジストにお迎えし、「絵本表現の可能性」をテーマにシンポジウムを行い、自らが取り組んでいる絵本制作の表現について、議論が交わされました。またシンポジウム後には岩井先生と中川先生の著書の販売とサイン会が行われ、多くの会員や一般参加者の皆様がお買いもとめになられました。
続いて16時30分からは、ギャラリートークを行ないました。作品は日本基礎造形学会会員の作品35点を12号館美術棟に、韓国基礎造形学会会員の作品113点を12号館1階ホールに展示し、東北工業大学の篠原良太先生による司会のもと、会員の作品発表を行いました。ギャラリートークには岩井先生も参加していただき、作品発表を通した会員同士の交流がはかられました。
その後、18時より会場を文教大学学生食堂2階に移し、懇親会が行われました。懇親会では文教大学吹奏楽部による演奏を交えながら、来賓の韓国基礎造形学会のパク ピルジェ会長、パク テウク副会長、キム ソンヒョン副会長のご挨拶や、学会員同士の交流があり楽しく充実した懇親会となりました。
大会2日目の9月9日(日)は9時40分から口頭発表を行いました。昨日基調講演が行われた同じ建物内に、A会場(12102教室)、B会場(12103教室)、C会場(12104教室)の3会場を設け、それぞれの会場の座長を岐阜市立女子短期大学の奧村和則先生、九州産業大学短期大学部の森下慎也先生、名古屋工業大学の寺田勝三先生にお引き受けいただき、基礎造形に関する研究成果について、本学会らしい熱心な質疑応答が交わされました。
その後、昼食をはさみ午後13時30分からは12号館のメイン会場にて総会が行われました。総会では光武智子先生を議長に選出し、会計監査報告、予算案、規定の改正などの審議が行われました。そして総会後に行われた表彰式では、小出昌二先生 三枝孝司先生に研究奨励賞が贈られました。また表彰式では本年度から名誉会員となった常見美紀子先生に名誉会員証の授与が行われました。
今大会の参加者は72名(会員54名、韓国の海外会員4名、一般の参加者は14名)と多くの会員のご参加をいただき、活気のある大会になったと思っております。心より御礼申し上げます。また都心よりやや離れた小さな大学故、様々なところで皆様にご迷惑やご不便をお掛けしたことをお詫び申し上げます。過去に何度か大会実行委員として大会に参加した経験を生かして埼玉大会に向けて準備を進めてまいりましたが、力足らずの事も多々あり、当日は会員皆様のご協力、ご支援のおかげで無事終了することができました。また今回の大会では、金度亨先生に韓国基礎造形学会との連絡をとって頂くなど大変お世話になりました。誠にありがとうございました。。
■本大会実行委員(敬称略)
大会実行委員長:久保村里正
大会事務局長:大久保智睦
大会会計:石美男
実行委員:小出昌二・槙野匠・光武智子・和田直人
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